ねんきん定期便

【2022年版】ねんきん定期便でチェックする3つのポイント

【2022年版】ねんきん定期便ガイド

ねんきん定期便が届いたけど見方がわからない。年金をいつから受け取れるのか知りたい。いくら年金がもらえるのか知りたい。という問い合わせを多くいただきます。

年金に対して不安に思っていることや疑問点をファイナンシャルプランナーと一緒に解決していきましょう。

今回は、ねんきん定期便の見方を3つのポイントに分けてお伝えします。

ねんきん定期便の種類

ねんきん定期便は、誕生月に送付されます。年齢によって送付される形式や内容が異なり、35歳、45歳、59歳の人は封筒で届き、それ以外の人は三つ折りの圧着ハガキで届きます。

59歳で受け取るねんきん定期便は、具体的な将来の年金額が確認できます。退職後や老後のマネープランを考えるのには良いタイミングですね。

ねんきん定期便で確認するポイントは3つです。

  1. 将来自分がどれだけ年金を受け取ることができるのか
  2. 年金が増える可能性があるのか
  3. 年金記録に漏れがないかを確認します。

年金がどれくらい受け取れるか確認

ねんきん定期便

一つ目の、年金がどれくらいもらえるのかですが、こちらのページで確認します。

このページには、現在の年金制度に60歳まで継続して加入したとして、65歳から受け取ることができる老齢年金の見込み額が掲載されています。

一番左のグラフは65歳から受け取ることができる老齢年金の見込み額で、真ん中のグラフは70歳まで受給開始を繰り下げた場合の見込み額、一番右のグラフは75歳まで繰り下げた場合の見込み額です。

ここで大事なことは、月々いくら年金がもらえるのか、総額ではいくら年金がもらえるのかをイメージしておくことです。

具体的に計算をして見ましょう。

例えば、65歳時点の年金額が150万円の男性の場合、月々の年金額は、150万円わる12ヶ月で125,000円になります。総額はというと、65歳男性の平均余命は約20年なので、年金額の150万円かける20年で約3,000万円になります。

いかがでしょうか?

月12万ぐらいだと、全然足りないなぁとか、夫婦二人だと20万以上あるからなんとかなるかも、総額3,000万以上もらえるんだから結構な金額だなぁなどいろんなことを考えるでしょうが、ここで大事なのはセカンドライフのイメージを掴むことです。これからの人生で必要な費用や取り巻く環境をイメージし、足りるのか不足するのか考えてみましょう。

年金が増えるかどうか確認

ねんきん定期便

二つ目は、年金が増える可能性があるのかを確認します。

まずは、これまでの年金加入期間を見て見ましょう。この月数によって、基礎年金、厚生年金の他に、遺族年金、加給年金、振替加算などは、加入期間によって受給資格が異なるので、受け取れる年金があるかチェックします。

それぞれの受給資格期間は、年金を受け取るための期間は、120ヶ月、遺族年金は300ヶ月、加給年金や振替加算がつくのは240ヶ月、長期加入者の特例に該当するのは、528ヶ月です。

次に、加入期間が足りない場合は、免除期間や未納期間など、加入期間を増やせないかを確認します。

未納の保険料を納める場合は2年間まで、免除を受けた場合は10年前まで遡って支払うと基礎年金額を増やせます。

未納分を支払っても、納付期間が480ヶ月に満たない場合は、60歳を過ぎて国民年金に任意加入することで、保険料納付済期間を増やすことができます。

1年未納期間があると約2.5%年金額が減額されてしまします。ただでさえ年金額が少ない中で減額されると厳しいのではないでしょうか。

そして、国民年金に任意加入すると付加年金も利用できます。付加年金とは国民年金に400円を上乗せして支払うことによって、支払った期間かける200円の付加年金が受け取れます。

保険料は400円なので2年で元が取れる計算になります。

長生きする予定の人は付加年金も利用した方がお得と言えますね。

年金記録に漏れがないかどうか確認

三つ目は、年金記録に漏れがないかを確認します。

「記録漏れなんてあるわけないじゃん。」って思うかもしれませんが、2007年5月に約5,000万件の、年金保険料納付記録漏れが発覚しました。なぜ記録漏れが発生したかというと、加入記録を一元化する際に、入力ミスなどで、消えてしまった年金があるからです。

記録漏れがないかを特にチェックする人は、転職経験者、結婚で姓が変わった人、複数の読み方ができる氏名の人、特例納付をしたことがある人です。

年金加入履歴のページに、勤めていた会社のもれがないかや、空いている期間がありますなどの記載がある人は、なぜ空いている期間があるのかわかりますか?

例えば転職する場合、次の会社に入社するまでは自分で国民年金に加入しなければなりません。退職が月末だと翌月からの加入で大丈夫ですが、月の途中で退職した場合は退職した月に国民年金に加入しないと未納期間が発生してしまいます。

結婚して第3号被保険者となっている人も、配偶者が退職して自営業になったり、定年退職をした場合は手続きをしないと未納期間が発生してしまいます。

漏れていると思われる加入期間がある場合、ねんきん定期便に同封されている、年金加入記録回答票を返送するか、年金事務局に直接相談してください。

年金加入記録回答票

35歳と45歳の人に届くねんきん定期便

次は、35歳と45歳の人に送られるねんきん定期便の確認ポイントです。

59歳の人との違いは、最初にお話しした年金受給額の金額が、今後も60歳まで同じ年金に加入し続けるとは限らないので将来の見込み額ではなく、これまでの加入状況に応じた年金額が記載されている点です。

この時点で大事なことは、35歳や45歳で年金に関心を持ち、今後は、どんな備えが必要か、お金に関心を持つことです。

ハガキで届くねんきん定期便

50歳以上の人に届くねんきん定期便

59歳や35歳、45歳以外の人にはハガキでねんきん定期便が届きます。

封筒との違いは、年金受給金額や加入期間は記載されていますが加入期間が直近13ヶ月の加入記録なので全期間分を確認することができません。

それと50歳以上の人には受給金額が年金見込み額で記載されていますが、50歳未満は、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されています。

50歳未満の人に届くねんきん定期便

そこで、ねんきんネットを活用すると、Webで年金の情報を確認することができます。マイナンバーカードがあると簡単に利用することができ、年金記録の確認や、年金額の試算ができるようになります。

まとめ

将来に対するお金の相談で、将来年金をいくらぐらいもらえるか心配という人が年々増えています。

老後2000万円問題など、いろんな情報が溢れていますが、正しい情報を理解し、早くから将来の対策を講じることが解決策の一つです。

そのためにも、あなたが支払っている年金保険料は自分で確認し、実際に、どれくらいのお金が今後必要になるのかを考え、ねんきん定期便が届いたら、年金はいくらぐらいもらえるのか、漏れはないのかを確認しましょう。

FIREチャレンジは簡単ではありません。専門家にアドバイスをもらうこともFIREチャレンジを成功させるポイントです。

FIRE達成にかかわらず、こうしたお金の流れを知ること自体が、選択肢を広げ、豊かな人生を送れるのではないでしょうか。

人生100年時代といいますが、我慢して生きるほど人生は長くありません。

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