FIREってなんぞや?
こんにちは、FP1級技能士のくすもとです。
FP業界20年以上の私が、最近話題のFIREについて解説します。
今回は、FIREの基礎中の基礎「FIREとはなんぞや?」についてお話しします。
そもそもFIREって何?
このページをご覧になっている方には、説明不要かもしれませんが、最初にFIREとは何なのかを説明します。
と、いうのもFIREというと、
「株や投資で儲けた人」、「億り人」のようなイメージをお持ちの方も多いと思います。
お金を持っているという点では、間違いではありませんが、それだけではありません。
FIREとは、「 Financial Independence Retire Early」のことで、直訳すると、「経済的な独立と早期退職」です。
例えば、
会社に行きたくないなぁ
やっと金曜日かぁ
できることなら働かなくていい方法はないかなぁ
などと思ったことはありませんか?
しかし、月曜日はやってくるし、行きたくない会社にも行かなくてはなりません。
なぜでしょうか?
経済的に独立できていないからです。
「そりゃ働かなくても食べていけるお金があれば、仕事なんて辞めてるよ」と、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
そうなんです!
働かなくても食べていけるお金を作るメソッドこそが、FIREチャレンジなんです。
FIRE達成で得られること
FIREを達成しなくても、FIREにチャレンジすることだけでも得られることは多いのですが、まずはFIRE達成で得られることについて説明します。
FIRE達成で得られるものは、なんといっても「Financial independence」経済的自由を手に入れられることです。
経済的自由になるといっても、どれぐらいの経済力、貯蓄があれば自由になれるでしょうか?
年間生活費の25年分と4%ルール
FIREで一般的に紹介されるのが、投資などで得た運用益で生活費をまかなうというものです。運用益で生活費をまかなうために必要な貯蓄額は「年間生活費の25年分」です。
なぜ25年分かというと、例えば、年間の生活費が300万円の場合、年間生活費の25年分は7,500万円です。
7,500万円の元本を年利4%で運用すると、年間の運用益は300万円になります。
結果として毎年の生活費300万円は、運用益でまかなうことが可能になり、しかも元本はずーっと減らさずに経済的自由を得られるというものです。
つまり、年間の生活費を投資元本の4%以内にすることが、FIREチャレンジでは重要なポイントです
全ての生活費を運用益だけでまかなうものとして必要な貯蓄額を計算すると場合によっては、貯蓄額が1億円以上になります。
しかし、年金収入など労働収入以外の安定した収入が得られる場合は、投資元本は低く設定できるので、FIREチャレンジをする上で、自分の生活費と年金収入を把握することがとても重要です。
早すぎるリタイアは経済的自由を難しくする
FIREとは、経済的自由と早期退職ということはお伝えしたとおりですが、会社員の場合は早期退職をするとで、経済的自由を難しくする制度があります。
「退職金」と「厚生年金」です。
一般的に退職金は勤続年数に比例して支払われることが多く、早期退職をすると退職金額も少ない上に、満額の退職金が支払われない場合があります。
厚生年金も加入年数で年金額が変わるので、年金+運用益のFIREを目指す場合は、早期退職によって厚生年金額が下がるので、ねんきん定期便などで自分の年金額がいくらなのかを把握しておく必要があります。
FIREチャレンジは達成できなくても価値がある
経済的自由を手に入れ、好きなことをしながら人生を送ることはとても夢があります。
しかし、FIRE達成への道のりは簡単ではありません。
もし、FIREを達成できなくても、FIREにチャレンジするだけで得られるものはたくさんあります。
FIREを目指し、貯蓄することで老後2000万円問題が解決でき、公的年金制度をはじめとした重要なお金の知識を身につけることもできます。
さらに、仕事に対しての考え方も変わるかもしれませんし、時間に対する価値観も変わり本当に大切なことが見つかるかもしれません。
FIREチャレンジは簡単ではありません。専門家にアドバイスをもらうこともFIREチャレンジを成功させるポイントです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました
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